2018/11/26

娘の泣き声で目が醒める。携帯をみると3:12と表示されている。暗闇の中でお座りしながら号泣している娘を抱きかかえ立ち上がってあやす。以前はすぐに泣き止むときもあったけど、ここ最近、夜泣きに関しては、お母さんを求めてさらに泣きわめき、暴れまくる。見兼ねた妻が眠い目をこすりながら手を差し出すと、なにか恐ろしいものから逃れるように大慌てでお母さんへと移動してゆく。娘よ、なぜそんなお父さんを嫌がる。
暴れてるときは小鬼のようだけども、あやしに成功し泣き止んだあと、ふわふわのぽっぺをぼくの肩にペタッとくっつけてくーくー眠る姿は、控え目にいっても天使だ。
とにかく、そんなふうに1日がはじまる。次に娘が目覚めるのは大体6時から7時の間。そのときはハイテンションで布団にダイブしまくる。キャッキャッと声をあげて笑う姿を眺めながら布団でまったりするのは至福のひととき。妻はカーテンをシャーッと開けて、せっせと朝ごはんの準備をはじめている。ぼくもよっこらせと体を起こし、布団をたたんで、娘のオムツをかえる。時間があれば珈琲を淹れるけど、時間がなければすぐに顔を洗って着替えを済ませる。出来れば3人一緒に朝ごはんを食べたいところだけど、これも時間が許されれば。寝坊した日はバナナだけ食べて出勤する。
最近、娘はバイバイを覚えた。だけど、ぼくが出勤するときだけは絶対にバイバイをしない。娘よ、そんなにお父さんと離れるのがいやか?と思うけど、実際バイバイの意味までは理解していないだろうからたまたまなんだろう。
朝夕はめっきり寒くなって自転車が辛い季節になってきた。もう11月も終わろうとしている。あと1ヶ月で娘も1歳になる。本当にあっという間だ。ことあるごとにしみじみしてしまう。
電車に揺られながら、仕事の調べものしたり、家のことのあれこれを調べたり、なんだかんだ作品つくりは二の次三の次になってしまう。作らずにはいられなかった存在から、時間があるときにしか作れない存在になった。だけども、作品つくりという行為がより生活に馴染んでいるようにも感じる。ぼくのための作品つくりにより近づいたというか。職場までの約1時間、そんなことを考えられるひまがあるだけありがたいと思う。妻は四六時中、娘と向き合っているんだから。感謝もしてるし、少しでも力になれたらと思うのだけど、一体どれくらい力になれているのだろうか。
仕事中は無に近い。書類つくりと連絡調整と請求業務の事務仕事。本来はもっと魅力のある仕事のはずなんだが、、ぼくが仕事に慣れていないだけなのかもしれないし、弊社の方針に気持ちがついていけてないだけなのかもしれないし、もっとワンオペで動けたら解決する問題なのかもしれないし、もう少し経験を積まないとみえてこないものなのかもしれない。とにかく今は残業しないで帰ることに全力を尽くしている。
帰宅中も仕事の調べものやら、家のことのあれこれを調べたりしていうるうに最寄駅に到着する。ひんやりとした冬の空気。暗い家路。あの角を曲がると我が家の窓からオレンジ色の灯りがみえる。鍵を開け、ドアを開け「ただいま〜」と声をかけると、奥の部屋から妻の「お父さん帰ってきたよー」の声が聞こえる。洗面所で手を洗い、うがいをして、娘に顔をみせるとニカッと笑ってアハッアハッと飛び跳ねてはしゃぐ。ぼくの帰りをこんな全身で喜んでくれる人間がこの世にいるだろうか。娘を抱き上げるとビチビチ暴れる。最強に安らぐ瞬間だ。妻は夕食の準備をはじめて、ぼくは散らかった玩具を片付け、娘はぼくの片付けた玩具を引っ張り出し、先日買ったばかりのクリスマスツリーはキラキラ輝いてる。3人で夕食をとりたいところだけど、娘は既に食べ終わっている。妻とぼくとで夕食を済ませ、娘をお風呂に入れる。ぼくがお風呂からあがる頃には、娘は眠っていて、今度は妻がお風呂に入る。ぼくは日付が変わるずっと前に布団に潜り込み眠ってしまう。0時過ぎに娘が起き、3時過ぎに娘が起き、、1日が終わるのと同時に1日が始まる。その繰り返し。そうこうしている間に1年が過ぎようとしている。ありふれた素晴らしき日々。いつか振り返ったときに懐かしめるように、風呂上がりのわずかな時間を使いパソコンに向かって幸せの言葉を書き記す。