2018/10/10

祖母は90で天国の階段をのぼった。人の話を全く聞かずよく笑い頑固で可愛らしい人だった。

仕事柄、ずいぶん年上の方々とやり取りをさせてもらうことが多い。60代や70代や80代や90代。年齢だけでものごとを語るとこはできないのは十分承知しているつもりだけど、それでもお爺ちゃんやお婆ちゃんたちはある種の悟りの境地に到達しているというふうに思い込んでいるふしがある。確かにある意味ではそうかもしれない。でもそれは僕らも体験しているであろう経験値というものなのだと思う。 
ひとりの人として関わるとき、80歳だろが90歳だろうが、自分の人生や家族や世の中なんかと折り合いがつけられずに生きている人は意外と多い。そして、僕はそれを嬉しく思う。人生をコントロールしきれなくたっていいんだって安心するからなのかもしれないし、わからないものをわからないままに、それをどう解釈して、どうやりくりしていくかってところが、その人の癖みたいなもので、、そう考えると人間の面白味が増していくように思えるからかもしれない。 
僕は仕事とは違った視点から、お爺ちゃんやお婆ちゃんの困りごとを観察してしまう。介護じゃなくて、そういうところを掬い上げる仕事ができたらとても楽しいのだけどなあ。(まあ、それが写真なのだろうけど)そんなことを思いながら、祖母の葬儀を思い返している。