2017/09/22

今月末で3年間勤めた職場とお別れする。なんとなく区切りっぽいので、少しだけ振り返りをしてみようと思う。

前職のグループホーム時代では認知症ケアについて、また、施設ケアについて考えさせられる場面が多かった。それがぼくの思考の組み立て方に影響したのは間違いないし、作品にも投影されていたと思う。若手写真家で集まって活動していた時期もあるし、アパートメントに記事を書くようになったのもこの頃。そして、加奈子さん主導で企画展もすることができた。

それが2014年6月。あれ以来、展示してないなんて信じられない!って気持ちもあるけど、まあ展示する必要もなかったなぁと、変に納得してしまえる3年間でもあった。

彼女さんは妻となり、作品の点数は少しずつではあるけども確実に増え、ゼロからはじめたデイサービスの成長を体験し、住処がかわり、友人とひたすらお喋りをし、介護のはなしを書き、写真や介護の括りが外れ、友人が死に、新たな命を授かった。

そうして30代が終わり、言い逃れようのないおっさんになった今でも依然中身はスカスカで、恥かくことも多いけれど、40代の惨めさや40代の愉しさや40代の哀しさや、、なんていうか、未だ見ぬ感情と出会えることが嬉しくて、そこそこ気持ちは明るい。

「お、今日も洋服かわいいですね」と、ぼく。
「こんなバァさん捕まえてかわいいなんてないわよ」と、利用者さま。
周りのじいちゃんばあちゃんに
「えー、似合ってるよねえ?」と、話を振る。
周りのじいちゃんばあちゃんは
「そうよ、似合ってるじゃない!」
「あー素敵だ」と褒めちぎる。
照れながら「そんなこと言ってもなにも出ないわよ~」と、利用者さま。
周りのじいちゃんばあちゃんに
「あら、なにも出ないんだって。じゃこの辺で褒めるのやめとこうか 笑」と、ぼく。
ちょっと怒った顔をつくりながら
「まー!憎たらしい 笑」と、利用者さま。
一同 「笑」
こんな恒例のやりとりが出来なくなってしまうのはさみしいけど、次の職場でも次の職場なりの関わり方をみつけて楽しみたいな、そんなふうに思う。

10月は休憩の月。妻と久しぶりの旅行に出かける。楽しみだ。人生は思い出つくりと誰かが言っていたっけ。今は、それで十分な気がしている。