2017/06/11

朝、起きる 
妻が僕の隣でバンザイをして寝ている 
夏になると暑いのかその格好で寝ていることが増える 
その姿を眺めてると自然と目尻がさがる 
カーテンを開け植木鉢に水をあげる 
珈琲を飲むためにやかんに火をかけると妻がむくっと起きた 
妻はお昼頃から仕事だったはず 
僕は休み 
予定は特にない 
予定を入れることがずいぶんと減った 
やることがあるというのもあるけど、一人で過ごす時間が前よりも必要になったのかもしれない 
よくわからないけど 
洗濯機を回しながら朝食の準備をする 
テレビをみながらテーブルで妻と遅い朝食をとる 
たまにアハハと笑ったり、ぽつりぽつりと口を開くくらいのものだけど、それでよかったりする 

用事は特にないけど妻が出勤するのと一緒に外に出てみることにする 
公園前の交差点でバイバイをして妻は職場へ僕は図書館へ 
読みたい本は特にない 
本を読むことがずいぶんと減った 
本だけじゃなくて映画やら展示やら色んな興味が薄れているのかもしれない 
よくわからないけど 
とりあえずバックの中にはカメラとクロッキー帳と鉛筆が入っている 
移動販売の珈琲を買って、公園のベンチでしばらく書いてなかった日記を書くことにする 
ページをめくると最後に書いたのは丁度1ヶ月前だった 
その日は寒くて、駅で肺の具合が少し悪くなった 
いつもなら少し休めばすぐ治るのだけど、そのときはなかなか良くならず胸のあたりがギューッと苦しくなっていった 
とりあえず体をあっためようとあったかいお茶を買って飲んだ 
そしたらお茶が食道を通っていくのと同時に肺の苦しさもすーっと消えてびっくりした 
って、書いてあった 
どうでもいいしって自分につっこみ入れてみたけど、どうでもいいことでも残しておくと、そのうちどうでもいいことでもなくなってくるんだよなと 
ここ1ヶ月間の日記を書きはじめた 

だけど、ピクニックをしてる母と子がみえて 
その親子を照らす陽射しが爽やかで 
樹々はキラキラかがやいてるし 
風はバカみたいに心地よくて 
まったく集中できなかったから日記を書くのをやめてぽーっとした 
〝このままずっとそうしていられる〟なんてかっこいいこと言いたかったけど、しばらくしたら飽きてきたので帰ることにした 
いつものスーパーで夕飯の買い物を済ませ、家路を辿る 
途中、花が綺麗に咲いていた 
何度も何度も通った道だから思い出は日常に溶け込んでしまう 
本当はもっと毎日を愛でることができたらいいのだけど 
なかなかそれはむずかしくて 
だから、それを思い出すように写真を撮ったりするのかもしれない
そんなことを思った